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口腔外科 茨城県 ひたちなか市

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顎関節症でお悩みの方へ

朝起きたら突然口が開けにくくなった。食事を摂ろうとしても顎関節が痛くて噛みきれない。典型的な顎関節症の症状です。
このような症状が起きた時は、電話連絡の上ご来院ください。

原因はさまざまですので根本的な治療方法は多岐にわたりますが、当医院に設置しております4種類のレーザーを使用することで、症状だけは即日取り除くことが可能です。
2~3回の来院で症状を軽減したのち、軽症の方や年齢的に根本的治療が不可能な方はこれで経過を診てまいります。重症の方の場合原因に対するアプローチをしてまいります。

顎関節症に関するさまざまな解説がWEB上でもなされておりますので、詳細はそちらを参考にしていただけるとよいと思います。
とくに予防のためには、カイロプラクティクの先生のホームページが役に立ちます。

そこでここでは顎関節症の一番多くの原因であるにも関わらず、その解説が国内のWEB上では全くなされていない、異常嚥下についてご説明いたします。

一日のなかで食事以外に無意識の嚥下は2000回弱行われており、そのたびごとに異常嚥下の方は顎関節に負担をかけてしまいます。また嚥下時に、おとがい筋や口腔周囲筋に緊張が生じその反作用として肩の僧帽筋などが緊張するため、非常に肩凝りとなります。
これがさらに悪化していきますと、腰痛が生じます。

以下に正常な嚥下の条件を上げます。嚥下の際

  1. 舌が上顎口蓋全体を上に押し上げる動きを行い、前歯には接触しない。
  2. 上下の歯がかみ合って口腔周囲筋やオトガイ筋に一切の緊張が生じない。

この2点を満たさない場合異常嚥下と呼ばれます。
下の写真に見られる嚥下時の口腔周囲筋の動きはすべて異常嚥下です。

通常開口障害がおきますと我が国ではパンピングマニピュレーションと呼ばれる、下顎の徒手的整復術が行われますが、当医院ではこの治療を単独では行いません。関節が痛くて口が開かない患者に対し、むりに口を開けようとするのですから、患者本人は大変つらいと思います。

また関節の痛みを取り除くために、通常スプリントと呼ばれるマウスピースを製作します。
これは痛みの発生場所となっている関節円盤を休ませるのに有効ではありますが、異常嚥下の改善ははかれませんので効果は限定的です。当医院ではスプリントを製作する場合口腔周囲筋のバランスの改善が図れるよう設計された物をお渡ししております。

さらに若年者の場合は根本的な原因療法として、歯列矯正を行い上顎歯列の横幅を正常なものに戻し舌房が口蓋に収まるよう改善し、下顎の位置を前方へ誘導させ正常な嚥下と横隔膜を使用した良質な鼻呼吸を取り戻すためのMFT(口腔周囲筋機能訓練)を行っております。

インプラント治療を行う際、顎関節症でも大丈夫?
顎関節症の原因には、噛み合わせだけでなく様々なものがあります。
症状の重い場合には、顎関節症の治療が優先になりますが、インプラント治療により噛み合わせが安定することで、顎関節症の再発や悪化を防げるケースもあります。

ご不明な点などございましたら、お気軽に当医院までお問い合わせください。

親知らずに関して

(to be or not to be,that is the question.)生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ。
これはシェイクスピアの悲劇、ハムレットの有名なセリフですが、
(to be extracted or not to be extracted)抜くべきか、抜かざるべきか問題になるのが、親知らずです。

  1. このような症例はめったにありませんが、親知らずの周りにできた前癌病変です。完全に癌化しておらず、口腔内からの摘出にて済んだため顔に傷をつけずに済んだ症例ですが、癌化してしまった場合は一歩間違えると顔半分を失いかねません。


  2. よく見る症例ですが、親知らずがよこ向きに萌出しており、食べ物が挟まるため親知らずが虫歯になり、同時に手前の歯の根元のほうにも虫歯を作ってしまいます。
    このような症例では虫歯を形成する前に抜歯をするべきです。

    このような状態を放置すると、下のX線写真のような最悪の状態になってしまいます。激痛を伴い来院されましたが、第二大臼歯の虫歯(赤丸)と親知らずの虫歯(青丸)双方が痛みの原因となっています。
    このようになると、第二大臼歯の神経の治療を優先し、後日親知らずの抜歯を行いますが、その間鎮痛剤を服用しても親知らずの痛みは完全にはとれませんので、苦痛の日々を送ることになりかねません。

  3. これもよく見る症例ですが、親知らずが手前の歯の根元に引っ掛かっているため、周りが炎症を起こし、手前の歯の根元の骨が、吸収してなくなってきます。

  4. 親知らずの歯冠の周りや歯根の先の嚢胞を形成し神経を圧迫することがあります。嚢胞がありますと、長い年月のなかで徐々に大きくなり摘出時の痛みや腫れがひどくなりますので、それほど神経質に急ぐ必要はありませんが、やはり抜歯したほうが無難です。

  5. これも稀な症例ですが、親知らずの周囲に腐骨を形成しております。

  6. 親知らずは病巣感染の原因となることがあります。特に歯周病との関係は大きく、写真の方のような歯周病のひどい方の場合、親知らずが歯周病をより悪化させますので、歯周病治療がひと段落したあとで抜歯をするほうがよいでしょう。

    これを放置しますと下のX線写真のように親知らずの歯冠周囲の骨のみならず手前の第二大臼歯の歯根周囲のすべての歯槽骨が吸収してしまい(青矢印)、さらには口腔内の他の部位の歯槽骨にまで悪影響を及ぼしてまいります(赤矢印)。

  7. これも非常に稀な症例ですが、骨に埋伏している親知らずの上にさらに過剰歯が乗っかるように埋伏しています。
    このような場合は親知らずと過剰歯の両方を抜歯するのが無難です。

  8. 中学生のX線写真ですが、最近日本矯正歯科学会でもこのような患者様の症例を見かけるようになってきました。親知らず(青矢印)の成長が早いため第二大臼歯(赤矢印)の上に重なるようになってしまい第二大臼歯が萌出できません。
    このようになってしまった場合は速やかに親知らずを抜歯し、第二大臼歯を矯正治療によって引き上げてこなければなりません。自然に萌出する可能性は残念ながらゼロです。
    治療時期が遅れれば遅れるほど第二大臼歯は深く潜り込んでしまいますので、重篤化する一方です。

親知らずを抜歯する理由

親知らずの生え方によっては歯磨きをきちんとすることが不可能な場合があり、そのような場合には将来的に虫歯や歯周病になってしまう可能性が非常に高く、最悪の場合は手前の健康な歯(7番)を巻き添えにしてしまうため、早めに抜歯しておくことが推奨されます。

また、親知らずが虫歯になってしまった場合、一番奥の歯なので治療器具が届きにくく、その後のメンテナンスも難しいので、治療をしたとしても高確率で再発します。

そのため、親知らずが虫歯になったら治療をせずに抜歯をするというケースも多くあります。

また最近大変多いのが、親知らずが横向きになっているケースです。
この場合なんらかの症状がでるようでしたら、早めの抜歯をおすすめします。
これを放置しますと周りの骨がどんどん溶けてなくなってきます。
そのため手前の第二大臼歯の寿命を大幅に縮めてしまいます。

親知らずを抜歯したほうが良い場合

  1. 手前の歯と同じように生えてきているが、歯磨きが上手に出来ない場合。
  2. 中途半端に生えていて、歯の一部だけが見えている場合。
  3. 横向きに生えてきている場合。
  4. 骨の中に完全に埋まっているが、レントゲン写真上問題がある場合。
  5. 歯並びを悪くする恐れがある場合。
  6. 歯周病の原因や病巣感染の原因となっていると疑われる場合。

親知らずを抜歯しなくて良い場合

  1. 手前の歯と同じように生えてきていて、歯磨きも特に問題なくできる場合。
  2. 骨の中に完全に埋まっていて、レントゲン写真上問題が無い場合。
  3. その他、特に悪影響を及ぼすことがないと判断された場合。

親知らずを抜歯する時期

親知らずを抜く場合には、生えてから出来るだけ早い方が良いです。(20歳前後が最適)
その理由は以下の通りです。

  • 虫歯や歯周病になってからでは遅い。
  • 虫歯や歯周病になってからだと、麻酔が効きにくくなる場合がある。
  • 若い時の方が、親知らずを抜いた後の骨の回復が良い。
  • 抜く時期が遅いと、親知らずが骨と癒着してしまい抜くのが大変になることがある。

親知らず抜歯の難易度

患者様の大多数の方が親知らずの抜歯は大変痛いものだと思われています。
症例によっては大変なケースが確かに存在しますが、非常に簡単に抜歯ができ、その後の痛みもほとんどないケースも存在します。
パノラマレントゲンを診ながら説明したいと思います。

まず抜歯前の麻酔注射ですが、奥歯のほうが前歯より痛みは少なく、さらに当医院ではすべての麻酔注射で、粘膜下注射を0.5CCほどして粘膜に麻酔が効いたのち骨膜下注射を行いますので痛みはほとんどありません。
上顎の親知らずの抜歯は99%簡単に抜歯でき、時間は1分もかかりません。

①③④⑤に見られる上顎の抜歯はいずれも簡単ですし、麻酔が切れた後の痛みも弱いものですので、鎮痛剤を内服すれば痛みはほとんどありません。

それに対し下顎の抜歯の難易度はさまざまです。①から③までは比較的楽に抜歯できますが、それでも歯肉の切開は最低必要となり、①のケースで10分 ③のケースで20分ほどかかります。

④から⑥のケースは、歯肉の切開と骨の削合を必要としますので、術後は腫れが伴い痛みもありますので、通常の2倍量の鎮痛剤を1週間ほど内服してもらいます。

④⑤のケースで20~40分かかり、⑥のケースでは数日の入院が必要になります。

親知らずのCT検査

当医院では下顎の埋伏智歯の抜歯に際しては、ほとんどのケースにて術前にCT検査を行っております。
パノラマエックス線検査では調べることのできない下顎管(下歯槽神経と下歯槽動脈)との3次元的な位置関係や、智歯の頬舌方向の傾き、根尖部の形態などを精査します。
同じ真横に傾斜した智歯でも

  1. その真下2~3mmの所を神経や血管が走行している
  2. 智歯の頭が舌側方向を向いている
  3. 複数の根が存在し、根尖が湾曲している

等があると抜歯の難易度は高くなります。

上のパノラマエックス線の③と④の患者様のCT画像の一部を下にご紹介します。真横になった智歯を抜歯するにはいくつかに分割する必要がありますが、赤線で分割すると、③では4.5mm④では2mmm下に黄色矢印先の下顎管があるため、④の患者様の抜歯のほうが難易度が髙くなり、時間もかかります。
しかしCT検査が可能になったおかげで術前にあらゆる情報を入手したうえで治療ができるため、治療時間が短縮され、患者様も大変楽になってきております。

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