一般的に根の治療と呼ばれるものには、歯の中の神経を根尖部まで取り除く治療(抜髄治療)と、すでに神経が死んでしまっているか神経を取り除かれた歯の根管内から口腔内の細菌が根尖部に侵入し骨に炎症が起きたために行う治療(感染根管治療)に大別されます。前者は冷温熱にてしみたり頭のほうにまで痛みが広がってきますが、後者は歯が浮いたような状態や、噛んだときに強い痛みとなってきます。
一般的に根の治療と呼ばれるものには、歯の中の神経を根尖部まで取り除く治療(抜髄治療)と、すでに神経が死んでしまっているか神経を取り除かれた歯の根管内から口腔内の細菌が根尖部に侵入し骨に炎症が起きたために行う治療(感染根管治療)に大別されます。前者は冷温熱にてしみたり頭のほうにまで痛みが広がってきますが、後者は歯が浮いたような状態や、噛んだときに強い痛みとなってきます。
双方とも使用する機器は同じもので、治療内容もほぼ同じですが、後者のほうが根管内壁が汚れていますので時間と回数が余分にかかります。当医院で行います治療はごくごく一般的なものですが、抜髄で2~4回、感染根管治療で2~6回で最終的なお薬を詰め終わります。
原理は非常に簡単で、根管内壁を根尖部まで規格の大きさまで拡大し、規格の太さと形の固形のゴムの樹脂と液状の水酸化カルシュウム製剤で内壁を密封させるだけです。密封することでその後口腔内の細菌が根管内から根尖へ侵入してくることがないので、根尖の炎症は自己免疫力で自然に回復し骨の再生が起こりその後痛みが再発することはありません。
抜髄の際は神経が生きていて根管内壁は汚染されていませんので、最低の規格まで拡大すれば済みますが、感染根管治療の場合は内壁が汚染されていますので、綺麗な内壁になるまで機械で拡大していかなければならないため回数もそれだけかかります。根尖部まで完全に密封させることと、内壁を無菌状態にすることが大事です。
根の先から水酸化カルシウム製剤が逸出することで、治療直後に軽い痛みが出ますが、完全な密封状態が確保されるため、その後再発することがありません。
根管内を密封させるといっても、根管の形態は非常に複雑ですのでそれほど簡単ではなく、さらに奥歯の場合非常に狭く形態が複雑な根管が3~4本存在するため、時間と手間がかかります。